晩生種(ふじ、シナノゴールド)の出来について

いよいよ「ふじ」 と 「シナノゴールド」の収穫が始まりました。
が!　色付き良く、蜜入りはするものの、8月からの長雨と日照不足により、糖度が上がらず、酸味が増す現状となっています。

植物は太陽の光を浴びて光合成を行いますが、日照時間が短いと糖分が生成されず、クエン酸の生成量が増えてしまいます。
さらに、10月に来襲した台風21号は今までに経験したことのない影響をもたらしました。暴風により多くの林檎が落果し、落ちなくても枝や支柱にぶつかって傷がついたり、打撲になったりしています。また、枝ごと折れてしまった樹もありました。

このような現状から、今年度の「プレミアム林檎」は販売を断念いたしました。
また、「贈答用」につきましても、大玉サイズで無傷の林檎が大変少ないため、中玉をメインとさせていただくことにしました。
何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

昨年に引き続き天候による影響を受け、農業の難しさを痛感しています。
自然相手ですので良い年もあれば悪い年もあるのは仕方のないことですが、今年の経験を来年以降に反映させ、悪条件にも負けない生産技術を身に付け、より良いものを作っていきます。