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2014.12.29

2014年度 防除暦(農薬散布履歴)

Farm Grand Gift では化学合成農薬の使用を、地域慣行基準(農薬使用回数【延べ有効成分数】)の半分以下に抑えて農薬散布をしています。

地域慣行基準は、各都道府県、地域、品目によって数が違いますが、飯綱町は長野県の【長野、北信】地域に区分されます。

【長野、北信】地域の地域慣行基準は

もも__28 (内訳、殺菌剤 12、殺虫剤 13、除草剤 3)

     因みに、上下伊那地域は32、それ以外の地域は31です。

りんご_早生種(つがる)

           _31(内訳、殺菌剤 14、殺虫剤 14、除草剤 3)

                 因みに、佐久、上小、中信地域 30

                         諏訪、上伊那地域 32

                             下伊那地域 34

   _中・晩生種(秋映、シナノスイート、シナノゴールド、ふじ)

           _35(内訳、殺菌剤 17、殺虫剤 15、除草剤 3)

                 因みに、佐久、上小、中信地域 34

                         諏訪、上伊那地域 35

                             下伊那地域 37

同じ長野県内でも地域によってこれだけ違います。

Farm Grand Giftの2014年度 防除暦(農薬散布履歴)は以下の通りです。

もも__14 (内訳、殺菌剤 9、殺虫剤 5、除草剤 0)

       この他にフェロモン剤(交信撹乱剤コンフューザーMMを使用)

りんご_早生種(つがる)

           _11(内訳、殺菌剤 6、殺虫剤 4、除草剤 0、落果防止剤 1)

              この他にフェロモン剤(交信撹乱剤コンフューザーRを使用)

    _中・晩生種(秋映、シナノスイート、シナノゴールド、ふじ)

           _14(内訳、殺菌剤 8、殺虫剤 6、除草剤 0)

              この他にフェロモン剤(交信撹乱剤コンフューザーRを使用)

2014年度はマイマイガという蛾(幼虫は毛虫)が大発生し、幼虫が蕾、花、葉を食害しました。そのため5月はじめに殺虫剤を散布しました。
マイマイガは大発生すると3年は続くそうですので来年も散布の必要がありそうです。
それでも昨年よりは農薬の使用を低減できました。
また、今年のチャレンジとしてネオニコチノイド系農薬は使用しませんでした。

・ネオニコチノイド系農薬とは
無味無臭。神経機能阻害作用を有する。
浸透移行性があり植物全体に浸透して、食害する虫は農薬成分も接種することにより駆除されます。
農業用の他、一般家庭のガーデニング用、白アリ駆除、ペット用、ゴキブリ駆除、スプレー殺虫剤などに使用されています。

ネオニコチノイド系農薬は比較的新しい農薬で効果が高いのですが、懸念されている問題があります。
ひとつは人間の脳への影響。特に胎児や小児の発達中の脳に対する影響を懸念する意見があります。
もうひとつはミツバチへの影響。世界的に減少しているミツバチにネオニコチノイド系農薬が関係しているのではないかとの懸念があります。
以上のことはネオニコチノイド系農薬が原因と断定されているわけではありませんが、不安要素であり今年は使用を中止いたしました。
結果、林檎の見た目は虫(虫の糞)で非常に悪くなってしまい農薬の威力を痛感いたしました。
しかし、見た目は悪くても安全なものか?見た目はとてもきれいだけれど農薬をたくさん使用しているものなのか? どちらを選ぶのも自由です。
特別栽培は樹が虫や病気にやられてしまう率が高く、果実の良品率は下がってしまいます。
それでも人と環境にやさしい農業を誇りに頑張っております。
このような取り組みを御理解いただければ幸いです。

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